選択肢に非常に恵まれている東京都。なかでも都立高校は大学合格実績の向上や中高一貫校でない環境の良さから人気が高まるばかり。この項では、特に悩みの多い学校を取り上げて、どちらの高校が良いのか、あえて対立軸として設け、教育専門家に分析をしてもらいました。ただし、偏差値で学校の優劣を言うつもりはありません。偏差値を超えた学校選択の視点が今求められているのです。
☆☆その1☆☆
都立日比谷高校 VS 開成高校
都立トップ校と私立トップ校の頂上対決!
A氏:男子校と共学校の違いに注目したい。男だけの空間か、男女半々の空間かは学校文化の差につながる。男子校は居心地が良いという声がある一方で、ある大学教授の研究では、男子校出身者は高校卒業後に女子との付き合いに苦手な意識を持ち、既婚率に共学組と男子校組で大差があるという現実もある。個人的な意見だが、大学が理系志望なら共学校を薦めたい。理系の国立大学は事実上の男子校だから、高校も男子校だと女子とのつながりがなくなってしまう恐れがあるからだ。
B氏:開成は運動会、日比谷は文化祭が盛んだ。開成高校の運動会は男同士が激しくぶつかり合う超体育会系。泣いてしまう中学1年生が続出するという本格派。日比谷の文化祭は文化祭評論家が都内で5本の指に入ると断言するレベルの高さ。高3生のクラス演劇はハイレベルで感動。各クラスがブログやウェブサイトを作って宣伝もする。
C氏:開成は中高一貫校で内進生(開成では旧高と呼ぶ)の文化がある。多数派を占める旧高の生徒たちに、少数派の高入生(生徒は新高、先生は編入と呼ぶ)がうまく馴染めるかが学校生活に溶け込むポイントとなる。運動会などのメイン行事は内進生が中心となって引っ張る。中学生を含む内進生は高入生にとって頼もしい存在だ。日比谷は高校単独校だから一斉に学校生活が始まる良さがある。開成などの私立中高一貫校の高校入学でありがちな、内進の中学3年生の“先輩”がいるといった逆転現象は起こらない。授業カリキュラムも全て自分たちが中心。学校行事も1年次より自分たちが引っ張っていかなければならない。
- 最終更新:2011-10-07 22:48:18
